中国「バチカンとの関係改善」をアピール 台湾をけん制

AI要約

中国外務省は、バチカンとの関係改善を推進する考えを表明しました。バチカンは台湾と外交関係を持っており、中国に圧力をかける狙いがあるとされています。

中国は宗教活動を統制し、バチカンと対立している状況です。しかし、教皇の特使が中国を訪問し、関係改善を模索する動きも見られます。

バチカンと中国の関係改善が話題となる中、バチカンが台湾と外交関係を持っていることが、中国政府に対する圧力の背景にあると考えられます。

中国外務省の報道官は22日、バチカンとの関係改善を推進する考えを改めて表明しました。バチカンはヨーロッパで唯一、台湾と外交関係を持っており、台湾に圧力をかける狙いがあるものとみられます。

中国外務省の汪文斌報道官は22日、会見でバチカンとの関係について「中国はバチカンと接触を持っており、関係改善を推進したい」と述べました。

中国は宗教活動を政府の統制下に置いており、バチカンが中国国内にあるカトリック教会の司教を任命する権限を認めていないことから対立が続いています。

一方で、去年9月には教皇フランシスコの特使が北京を訪問して、政府高官と会談するなど関係改善を模索する動きも出ています。

バチカンはヨーロッパで唯一、台湾と外交関係があることから、新総統就任直後のタイミングでバチカンとの関係改善に言及することで、頼清徳政権に圧力をかける狙いがあるものとみられます。