中国との交流拡大に意欲 「常設事務所」設置検討か バチカン

AI要約

バチカンのパロリン枢機卿が中国との関係改善に意欲を示し、中国との交流拡大を提唱。

バチカンは欧州で唯一台湾と外交関係を持つが、中国とは国交がない。

パロリン氏はカトリック教会が中国での存在を強化することに意欲を示し、中国に常設事務所の開設を意向。

 【北京時事】バチカン(ローマ教皇庁)で国務長官を務めるパロリン枢機卿は21日、中国との交流拡大と関係改善に意欲を示した。

 バチカンの公式ニュースサイトが、カトリック教会関連会合での発言として報じた。バチカンは欧州で唯一台湾と外交関係を結んでおり、中国と国交がない。

 パロリン氏は、カトリック教会が中国で「安定した存在感を持つ」ことへの希望を表明。中国にバチカンの正式な代表機関などがなくても「接触を増やすことは可能だ」と指摘し、ロイター通信によると、中国に「常設事務所」を開設する意向を示した。