中国が米国の元下院議員に制裁 対中強硬派のギャラガー氏 入国禁止など

AI要約

中国外務省は、米国のギャラガー元下院議員を反外国制裁法に基づいて制裁対象に指定したことを発表しました。

ギャラガー氏は中国の利益を侵害する言行を繰り返し行い、中国入国を認めないという措置がとられます。

これに対し、中国外務省はギャラガー氏の資産凍結や中国との取引禁止、査証の発給停止などの制裁措置を行うとしています。

中国が米国の元下院議員に制裁 対中強硬派のギャラガー氏 入国禁止など

【北京=三塚聖平】中国外務省は21日、反外国制裁法に基づいて米国のギャラガー元下院議員を制裁対象に指定したと発表した。ギャラガー氏が「中国の利益を侵害する言行を頻繁に行った」とし、中国入国を認めないといった措置をとる。ギャラガー氏は共和党に所属し、中国共産党に関する下院特別委員会の委員長を務めて対中強硬派として知られた。4月に下院議員を辞職している。

中国外務省の発表によると、中国国内の資産を凍結するほか、中国の組織や個人との取引や協力を禁じ、査証(ビザ)の発給も行わないとしている。

発表文は、ギャラガー氏が「中国の内政に干渉し、中国の主権や領土保全に損害を与えた」と批判した。具体的な行為や発言には触れていない。

ギャラガー氏ら超党派の議員団は3月に、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国内での利用を禁止する法案を発表した。2月にはギャラガー氏らの議員団が台湾を訪問して頼清徳副総統(当時)と面会している。