マカオ、週次の歩行者による道路横断違反の検挙数は65件…10週ぶり増も5週連続2桁台維持

AI要約

マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所での道路横断やSNS映えスポット近くでの道路にはみ出して写真を撮影する違反行為が増加しており、交通事故リスク増大の懸念がある。

マカオ治安警察局は歩行者の違反行為による交通事故減少を目指し、週次での取り締まりを行っており、直近の検挙数は増加傾向にある。累計検挙数は9230件に上り、取り締まり以外にも対策を講じている。

歩行者は適切な横断用表示のある場所で横断するよう求められ、違反時には300パタカの罰金が課される。同局は歩行者と運転者に安全な通行を呼びかけている。

マカオ、週次の歩行者による道路横断違反の検挙数は65件…10週ぶり増も5週連続2桁台維持

 マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所での道路横断やいわゆるSNS映えスポット付近で道路にはみ出して写真を撮影するなどの違反行為などが目立っており、交通事故リスク増大につながる懸念から大きな社会的関心事となっている。

 マカオ治安警察局は9月20日夜、同局として道路安全維持へ取り組み、歩行者の違反行為に起因する交通事故の減少を目的としたマカオ各所で監察及び違反行為に対する取り締まりを継続する中、9月9日から15日までの1週間で歩行者の道路横断違反を65件検挙したと発表。前週から5件増で10週ぶりの増加に。

 同局が週次の取り締まり状況を定期的に発表するようになった昨年9月18日以降、週次の検挙者数は4月15日から28日まで、6月3日から9日まで、8月12日から9月15日までの計8週間を除いて3桁の高位にあり、直近までの累計検挙数は9230件に上っている。同局は取り締まりのほか、違反頻発地点への大型看板設置やSNSへの啓蒙動画掲載といった対策を講じており、直近では5週連続2桁台を維持しており、この傾向を維持できるかどうかが注目される。

 同局によれば、マカオの道路交通法の規定により歩行者は横断歩道など適切な横断用表示のある場所で道路を横断することが求められ、また信号機のある場所では信号の指示に従う必要があり、付近50メートル以内に横断表示のある場所がないところでは車両の通行に影響がない場合に最短距離での横断できるとしたほか、道路使用者は交通を阻害してはならず、他の道路使用者の安全や利便性に影響を及ぼしてならないとし、違反した場合は300パタカ(日本円換算:約5380円)の罰金が科されるとのこと。

 同局は歩行者に対し、自身及び他の道路使用者の安全な通行を確保するため、不適切な道路横断や交通阻害行為をしないこと、また運転者に対しても事故防止の観点から路面状況に留意し、安全な車間距離とスピードを保ってほしいとし、人と車で譲り合い、共に安全な道路環境作りを進めるよう累次の呼びかけを行っている。