スリランカ、21日に大統領選 三つどもえ、経済再建策の変更も

AI要約

スリランカで大統領選が行われ、ウィクラマシンハ大統領と野党候補2人が激しい争いを展開している。

経済再建策の評価が争点となっており、増税による生活の負担が国民の不満を引き起こしている。

選挙結果はインド洋情勢にも影響を与えることが予想されている。

 【ニューデリー共同】インド洋の島国スリランカで21日、大統領選が投開票される。各種世論調査では、ウィクラマシンハ大統領(75)と野党候補2人が三つどもえの争いを展開している。政権が主導してきた経済再建策の評価が争点で、路線変更の可能性もある。

 2022年の経済危機で当時のラジャパクサ政権が崩壊し、ウィクラマシンハ氏が後継大統領に就任してから初の直接選挙。スリランカは中東とアジアを結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝にあり、中国とインドが浸透を図る。選挙結果はインド洋情勢にも影響を与える。

 ウィクラマシンハ氏は、財政赤字脱却のため増税を含めた緊縮財政を進め、国際通貨基金(IMF)から30億ドル(約4270億円)の支援を取り付けた。しかし増税で生活の負担が増し、国民の間には不満が広がる。

 現地の各種世論調査では、野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)、野党・統一人民戦線(SJB)のプレマダサ党首(57)がウィクラマシンハ氏と競う情勢になっている。