ガザ、ウクライナに有効策示せず 課題山積の国連24日から一般討論

AI要約

国連総会の一般討論が始まる。ロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザでの戦闘に焦点が当てられる。

130カ国以上の首脳が登壇し、中東問題やレバノン情勢が議題になる見通し。

ウクライナ大統領の発言も注目されるなか、状況の深刻化を懸念する声が国連から出ている。

ガザ、ウクライナに有効策示せず 課題山積の国連24日から一般討論

 国連総会の一般討論が24日、米ニューヨークの国連本部で始まる。ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、昨年の一般討論後に起きたパレスチナ自治区ガザでの戦闘についても、国連は実効性のある対応を取ることができていない。各国から現状への強い不満が示されることが見込まれる。

 一般討論演説ではバイデン米大統領や岸田文雄首相ら、世界から130カ国以上の首脳が登壇する予定だ。昨年10月に勃発したイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘以降、緊張が高まり続ける中東問題が焦点になる。ポケベル型の通信端末などが爆発し、死傷者が出たレバノンをめぐる情勢への懸念も強い。国連のグテーレス事務総長は記者会見で「状況が一気に悪化する深刻なリスクがある。激化を避けるため、あらゆる努力をしなくてはならない」と語った。

 ウクライナ侵攻では、2年連続で国連本部に来るウクライナのゼレンスキー大統領の発言や行動に注目が集まっている。