国連にAI事務局設置を提言 途上国支援に基金創設も

AI要約

国連の諮問機関がAIの国際的な管理に関する最終報告書を公表。途上国支援のための国際基金創設やAI事務局設置を提言。

報告書は大国によるAI開発の影響力と途上国の技術・知識不足を指摘。リスク評価のための国際科学パネル設立も定められた。

事務総長はAIが人類全体に役立つことを強調し、提言を歓迎。格差是正やリスク管理に注力する姿勢を示す。

 【ニューヨーク共同】人工知能(AI)の国際的な管理の在り方を検討している国連の諮問機関は19日、最終報告書を公表した。AIに関する技術や知識が不十分な途上国を支援する「国際基金」創設や、国連内に「AI事務局」を設置することなどを提言。グテレス事務総長はビデオ声明で「AIが人類全体に役立つことを確実にしたい」とし、提言を歓迎した。

 報告書は、少数の国がAIの開発を担っており、大きな影響力を持っていると指摘。途上国はAIの技術も知識も不十分で、格差を是正する必要があるとした。AIのリスクを独立評価する「国際科学パネル」を設立し、年次報告書を事務総長に提出すると定めた。