バイデン氏の地元で日米首脳会談開催へ 21日のクアッド会合に合わせて

AI要約

バイデン大統領がクアッド首脳会合に合わせ、岸田首相と個別に会談することが明らかになった。

クアッド首脳会合では、中国との関係や北朝鮮問題など様々な協力強化が議論される予定だ。

日米首脳会談では日米同盟の強化や国際問題への連携が振り返られ、友情と信頼関係が示される。

【ワシントン=坂本一之】カービー米大統領補佐官は18日の記者会見で、バイデン大統領が地元の東部デラウェア州ウィルミントンで21日に開く日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」の首脳会合に合わせ、岸田文雄首相と個別に会談すると明らかにした。バイデン氏が地元に外国首脳を招くのは初めてで、岸田氏らとの友好関係を基盤として進めた地域の平和と安定への取り組みを国内外にアピールする。

カービー氏は、バイデン氏が岸田氏らとの個人的な関係を「非常に誇りに思っている」と指摘し、オーストラリアのアルバニージー首相、インドのモディ首相ともそれぞれ会談すると述べた。

クアッド首脳会合では、中国が南シナ海で領有権を争うフィリピンの船に対する危険行為や台湾問題、不公正な貿易慣行などについて協議。違法操業する中国の漁船団監視に関する取り組みを打ち出す見込みだ。

また、弾道ミサイル発射を続ける北朝鮮問題や災害対応、サイバーセキュリティーなどに関する協力強化も議論する。

日米首脳会談に関しては退任が決まっているバイデン、岸田両氏が進めた日米同盟の強化や国際問題への連携を振り返り、首脳間の友情と信頼関係を示す。

カービー氏は会見で、バイデン氏がクアッド首脳会合や日米首脳会談などを地元で開催することに関し、「外交は人と人の関係でもある」との本人の信念が反映されたものだと強調した。