不法移民対策で国境管理強化 選挙対策も? ドイツの現状 近隣諸国は非難

AI要約

ドイツが国境管理を強化し、EU内で問題となっている不法移民対策を進めていること。

検問所の設置や入国者への検問を通じて、不法移民を防ぎ、犯罪への対処を強化していること。

ドイツ国内での移民・難民問題に対する現状や将来の対応策について検討が進められていること。

不法移民対策で国境管理強化 選挙対策も? ドイツの現状 近隣諸国は非難

 不法移民が社会問題となっているドイツで、国境管理がさらに強化されることになった。この事態に近隣諸国が非難の声を上げるなど、揺れるEUの現状に迫る。

 ドイツとフランスの国境に設置された検問所。フランスからの車を止めたのは、ドイツの国境警察だ。

 所変わって、ドイツとオランダの国境でも、オランダからのバスの乗客のパスポートをドイツの警察官がチェックする様子が伺える。

ドイツ連邦警察 ディーター・ハット報道官

「不法移民の疑いがある車両を対象としています」

 ドイツは16日から、フランスなど5カ国との国境で管理を厳格化し、陸路でやって来る入国者への検問を開始した。不法移民を入国させないのが目的だ。

 実は、ドイツはすでに去年までに4カ国の国境で検問を行っていて、今回で隣接するすべての国との国境で警備強化となったのだ。

ドイツの地元住民

「とても良いことだと思います。国境地帯は特に犯罪に悩まされていて、誰でも自分の好きなように入国できるのは正しいことではありません」

 そもそもドイツは、ヨーロッパ内の移動を自由にするための「シェンゲン協定」の加盟国で、本来は国境での検査は原則必要ないのだが、国境管理強化には2つの理由がある。

 1つ目は、先月にドイツ西部で起こった、3人が犠牲となった殺人事件だ。容疑者は難民申請のためにドイツにやって来たシリア人で不法滞在だったという。

 そして、もう1つの理由が、移民排斥などを掲げる極右政党「ドイツのための選択肢」の躍進だ。

 ドイツ国内は今、どういう状況なのか?番組では、16日までドイツに滞在していた、ドイツ公共放送プロデューサーのマライ・メントラインさんに話を聞いた。

マライさん

「移民・難民を何とかしないといけないというような声が多い。(ショルツ政権は)何とか対応しないといけないというプレッシャーがあるんですね。それがあって今回の警備強化につながったんじゃないかなと思います。来年の秋はドイツの総選挙があるんですね。ショルツ政権は今のうちに何とか雰囲気をガラッと変えないと、『次はもうないんじゃないかな』と言われているんです」

 今、ドイツでは難民に対して、新たな対応策が指摘されているという。

マライさん

「国境付近にキャンプみたいなのを作って、入ってきた難民をそのキャンプにみんな収容して、そこで難民申請を行って、そのプロセスもスピーディーにしよう、そういうアイデアもある。(ただ)難民申請者を大きなキャンプに集めるっていうのが、ちょっと見た目的にもドイツの歴史を考えても、あまりよろしくないんじゃないかなと私は個人的には思っているので、ここらへんは結構ネックですね」