ドイツ、隣接する全ての国に“国境審査”を導入 不法移民対策の強化で

AI要約

ドイツ政府は隣接する全ての国との陸路での国境で国境審査を導入した。

一時的な措置であるが、すでに一部の国との国境で実施されており、全ての国との国境で実施されることになった。

不法移民対策の強化が求められる中、極右政党の台頭や事件を受け、ショルツ政権は世論に対応を迫られている。

ドイツ、隣接する全ての国に“国境審査”を導入 不法移民対策の強化で

ドイツ政府は不法移民対策として、隣接する全ての国との陸路での国境で国境審査を導入しました。

ドイツ政府は16日、フランスやベルギーなど5か国との陸路での国境で新たに国境審査を導入しました。

6か月間の一時的な措置ですが、オーストリアやポーランドなどとの国境ではすでに行われていて、これで隣接する全ての国との陸路での国境で国境審査が実施されることになりました。

ドイツでは先月、西部のゾーリンゲンで国外に送還される予定だったシリア人の男が刃物で3人を殺害する事件が発生。

今月初めには、移民排斥を訴える極右のAfD=「ドイツのための選択肢」がチューリンゲン州の州議会選挙で初めて第一党になったほか、22日のブランデンブルク州の選挙でも第一党をうかがう勢いで、ショルツ政権は不法移民対策の強化を求める世論への対応に迫られた格好です。