ドイツ、国境管理を厳格化 不法移民対策、右派台頭で

AI要約

ドイツ政府は不法移民対策として国境管理を厳格化し、9カ国全ての国境で陸路の取り締まりを開始した。

移民や難民増加に伴い、右派政党への支持が拡大。政府は対策強化を迫られ、新たな取り締まりを導入。

内相は国民をイスラム過激主義者や国境を越えた犯罪から守る必要性を強調している。

 【ベルリン共同】ドイツ政府は16日、不法移民対策として国境管理を厳格化し、陸路での取り締まりを隣接する9カ国全ての国境に拡大した。昨年10月からポーランドやオーストリアなど4カ国の国境に警察官を配置して一時的に実施しており、新たにフランスやオランダなど5カ国の国境を対象に6カ月間の予定で導入した。

 移民や難民の増加に伴い、排外主義を掲げる右派「ドイツのための選択肢(AfD)」への支持が拡大しており、政府は対策強化を迫られた。フェーザー内相は「イスラム過激主義者によるテロや国境を越えた重大犯罪の脅威から国民を守らなければならない」としている。