ドイツ 不法移民対策強化 隣接する全9か国に国境審査導入

AI要約

ドイツ政府は16日、隣国との陸路での国境で国境審査を導入した。

6か国との陸路で国境審査を行い、不法移民対策を強化した。

過去の事件や極右政党の台頭により、不法移民対策が急務となっている。

ドイツ政府は16日、不法移民対策として、隣接する全ての国との陸路での国境で国境審査を導入しました。

ドイツ政府は16日、不法移民対策として、フランスやベルギーなど5か国との陸路での国境で新たに国境審査を導入しました。6か月間の一時的な措置ですが、オーストリアやポーランドなどとの国境ではすでに行われていて、これで、隣接する全ての国(9か国)との陸路での国境で国境審査が実施されることになりました。

ドイツでは先月、西部のゾーリンゲンで国外に送還される予定だったシリア人の男が刃物で3人を殺害する事件が起きました。

今月初めには、移民排斥を訴える極右のAfD=「ドイツのための選択肢」がチューリンゲン州の州議会選挙で初めて第一党になったほか、22日のブランデンブルク州の選挙でも第一党を伺う勢いで、ショルツ政権は不法移民対策の強化を求める世論への対応に迫られた格好です。