トランプ氏、移民強制送還を表明 オハイオの「ペット食べる」町から
トランプ前大統領がカリフォルニア州で行った演説で、オハイオ州スプリングフィールド市からの「大規模な強制送還」を表明。
トランプ氏の虚偽主張には触れず、ハイチ移民がペットを食べているという主張は含まなかった。
スプリングフィールド市でのトランプ氏の発言により、ハイチ系移民コミュニティーへの攻撃が起こり、バイデン大統領が反論。ハイチ系住民のコミュニティーへの攻撃を非難。
[ランチョ・パロス・ベルデス(米カリフォルニア州)/ワシントン 13日 ロイター] - 11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党候補のトランプ前大統領は13日、オハイオ州スプリングフィールド市からの「大規模な強制送還を実施する」と表明した。カリフォルニア州での演説で述べた。
ただ「ハイチ移民がペットを食べている」という虚偽の主張には言及しなかった。
トランプ氏は10日に行われた米大統領選のテレビ討論会で、スプリングフィールドでハイチ移民が住民のペットを盗んだり、公園の野生動物を捕まえて食料にしているという虚偽主張を繰り返した。これを受け、人口6万2000人の同市は注目を浴び、市の施設や学校などには爆破予告もあった。
スプリングフィールドにはハイチ系の移民約1万5000人が住んでいるものの、大半が合法的な移民だ。
バイデン大統領は、トランプ氏の主張について「全く間違っている」とし、ハイチ系住民のコミュニティーへの攻撃をやめるよう訴えた。