空港や住宅などがドローン攻撃で火災 モスクワなど10人以上死傷

AI要約

ロシア国防省は、ウクライナ軍のドローン144機を撃墜し、火災や犠牲者が出たことを発表。報道によると、これは過去最大のドローン攻撃だという。

モスクワ州では20機を撃墜し、集合住宅にドローンが突入して1人が死亡。空港でも火災が発生し、一部が一時閉鎖された。

他の州でも多数のドローンが撃墜され、ウクライナ軍の未だ識別されていない攻撃が激化している。

空港や住宅などがドローン攻撃で火災 モスクワなど10人以上死傷

 ロシア国防省は10日、ウクライナ軍のドローン(無人機)144機をロシアの9州で撃墜したと発表した。モスクワ郊外では住宅や空港などで火災が発生して1人が死亡。ロシアの独立系メディアは、過去最大級のドローン攻撃だとしている。

 同省によると、モスクワ州では20機を撃墜。州知事は、モスクワ市中心部から約40キロ離れたラメンスコエの集合住宅にドローンが突撃し、女性1人が死亡したとSNSに投稿。独立系メディアは10人以上が負傷したと伝えている。

 近くのジュコーフスキー空港でも、上空で撃墜されたドローンの破片が落下して火災が発生。モスクワ周辺では計3空港が一時閉鎖となった。ウクライナとの国境から約1千キロ離れたカザンの空港も一時離着陸を停止した。

 ほかにウクライナに隣接する南西部ブリャンスク州で72機、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるクルスク州で14機、ベルゴロド州で8機を撃墜したなどとしている。

 モスクワでは1日にも、市内にある国内最大級の製油所にドローンが墜落して火災となるなど、ウクライナ軍によるとみられるドローン攻撃が激しくなっている。