ガザの避難区域に空爆、40人死亡 テント焼け、残ったクレーター

AI要約

パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍の空爆により少なくとも40人が死亡、60人が負傷した。マワシは避難区域に指定され、ハマスの司令所を攻撃したとされる。

空爆により20のテントが火災、大型のクレーターが三つ確認された。15人の行方不明者の捜索が続けられている。

イスラエル軍は精密攻撃でハマスのテロリストを攻撃したと主張。しかし、避難区域内での攻撃による犠牲者が後を絶たない。

 パレスチナ自治区ガザで救護活動を担う当局は10日、南部マワシでイスラエル軍の空爆があり、少なくとも40人が死亡、60人が負傷したと明らかにした。マワシは軍が避難区域に指定し、現場には避難民のテントが集まっていた。軍はイスラム組織ハマスの司令所を攻撃した、と主張している。

 AP通信などによると、現場では少なくとも20のテントで火災が起きたほか、空爆でできたとみられる大型のクレーターが三つ確認された。救護当局者はAFP通信に対し、ほかに15人の行方不明者の捜索を続けていると述べたという。

 イスラエル軍は10日のSNS投稿で、「人道区域(避難区域)内の司令施設で活動するハマスのテロリストを攻撃した」と主張。事前の上空からの監視、精密攻撃など「民間人被害のリスクを抑えるために数多くの措置をとった」としている。

 マワシは昨年12月にイスラエル軍が避難区域に指定したが、軍に攻撃される事例が後を絶たない。7月にはハマスの軍事部門トップ、ムハンマド・デイフ氏を殺害したとされる軍の空爆で、少なくとも90人が死亡した。