「ガザ戦闘終結が最優先」、国連人権高等弁務官が各国に行動訴え

AI要約

国連のターク人権高等弁務官は、パレスチナ自治区ガザでの約1年に及ぶ戦闘終結が最優先課題であり、イスラエルによる国際法の無視に対処するよう各国に求めた。

ガザ保健当局によると、ガザではハマスによる攻撃に対するイスラエルの軍事作戦が約4万1000人の死者を出し、ヨルダン川西岸でも暴力が増加している。

ターク氏は国連人権理事会で戦争終結と全面紛争回避の重要性を強調し、国際法の無視に対処する必要性を訴えた。

「ガザ戦闘終結が最優先」、国連人権高等弁務官が各国に行動訴え

Emma Farge

[ジュネーブ 9日 ロイター] - 国連のターク人権高等弁務官は9日、約1年に及ぶパレスチナ自治区ガザでの戦闘終結が最優先課題と述べ、イスラエルによる国際法の「露骨な無視」に対して各国が行動を起こすよう求めた。

ガザ保健当局によると、昨年10月7日に行われたイスラム組織ハマスによる越境攻撃に対してイスラエルが軍事作戦を開始して以来、ガザでは約4万1000人のパレスチナ人が死亡。紛争はヨルダン川西岸での暴力急増にも拍車をかけている。

ターク氏は、ジュネーブで5週間行われる国連人権理事会の開会演説で「戦争終結と地域の全面紛争回避は絶対かつ緊急の優先課題だ」と指摘。

さらに「各国は今回の状況でも他のいかなる状況でも、(国連)安全保障理事会の拘束力のある決定や国際司法裁判所(ICJ)の命令を含む国際法の露骨な無視を受け入れてはならず、受け入れられない」と述べた。

その上で、イスラエルの占領を違法とした7月のICJの意見を引用し、現状に「包括的に取り組む」必要があると述べた。

イスラエルはこの意見を一方的として拒否している。