西岸で米国人女性撃たれ死亡 抗議デモ参加中、イスラエル軍に

AI要約

ヨルダン川西岸でトルコ系米国人の人権活動家がイスラエル軍に射殺される事件が発生。イスラエル軍は投石を受けたことを理由に発砲したと説明。

米国や国連は原因調査を求め、トルコ外務省はイスラエルを非難。パレスチナ自治区ではユダヤ人入植者による襲撃が相次いでおり、懸念が高まっている。

ガザ地区でもイスラエルとハマスの戦闘が続き、国連はポリオのワクチン接種を進めるなど、状況は深刻化している。

【カイロ=佐藤貴生】ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ナブルス近郊で6日、トルコ系米国人の人権活動家の女性(26)がイスラエル軍に銃撃され死亡した。西岸におけるユダヤ人入植地の拡大に抗議するデモに参加し撃たれた。イスラエル軍は部隊への投石があり、脅威とみなして発砲したと説明した。

女性はアイシェヌル・エズギ・エイギさん。米ホワイトハウスや国連はイスラエルに原因調査を求めた。トルコ外務省はエイギさんは頭部を銃撃されたとし、イスラエルのネタニヤフ首相を非難した。

西岸ではユダヤ人入植者によるパレスチナ人襲撃が相次ぎ、米英も過激な組織や入植者を制裁対象とするなど懸念を強めている。

パレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの戦闘が始まってから7日で11カ月となった。中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)は、ガザでは6日にイスラエル軍の空爆で少なくとも33人が死亡したと伝えた。国連はガザで感染拡大を防ぐためポリオ(小児まひ)のワクチン接種を進めている。