「ロシアのスパイイルカ」の死因は射殺ではない、ノルウェー警察が捜査結果を公表

AI要約

ロシアのスパイ疑惑で有名なシロイルカがノルウェーの沖合で死亡し、射殺されたとの疑惑に対し、地元警察が人間の仕業ではないと発表。

イルカの検死結果では、表面的なケガのみで銃撃の証拠はなく、口には棒状のものが刺さっていたことがわかった。臓器にもダメージがあり、胃は空であった。

2019年にはハーネスや小型カメラが付けられた状態で発見され、ロシアのスパイだというジョークが飛び交ったイルカの死に、警察はこれ以上の捜査を行わないとして近く報告書をまとめる予定。

「ロシアのスパイイルカ」の死因は射殺ではない、ノルウェー警察が捜査結果を公表

ロシアのスパイではないかとの疑惑で有名になったシロイルカ――その死は、人間の仕業ではないと地元警察が発表した。

このイルカは8月31日、ノルウェーの沖合で死んでいるのが見つかった。2つの動物愛護団体が、このイルカが射殺されたと訴え、警察が捜査に乗り出していた。

警察によると、イルカのケガは完全に表面的なものであり、銃で撃たれたことを示す証拠はなかったという。また検視の結果、長さ約35センチ、幅約3センチの棒状のものがイルカの口に刺さっていたことが分かった。警察は声明でイルカの胃の中は空で、ほとんどの臓器がダメージを受けていたと明らかにした。

このイルカは、2019年に何者かによってハーネスや小型カメラが体に巻き付けられた状態で見つかり、世間の注目を集めた。ノルウェーとロシアは北極海で国境を接しており、このイルカはロシアのスパイだというジョークが飛び交った。そしてノルウェー語のクジラと、プーチン大統領のファーストネーム「ウラジミール」を組み合わせて、「バルジミール」と名付けられた。

警察は近く報告書をまとめ、これ以上の捜査は行わない方針。