インド、エムポックス疑いで患者隔離 これまで感染確認例なし

AI要約

インド保健省は、エムポックス(サル痘)感染症の疑いがある患者を隔離したことを発表した。

これまでにエムポックスの感染患者は確認されていないが、若い男性患者が感染している疑いがあると述べられた。

世界保健機関は感染症の拡大に警戒を呼びかけており、国際的な懸念が高まっている。

インド、エムポックス疑いで患者隔離 これまで感染確認例なし

【AFP=時事】インド保健省は8日、ウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」への感染が疑われる患者を隔離したと発表した。すでに「万全の対策」が講じられているとしている。

 世界最多の14億人の人口を抱えるインドではこれまで、エムポックスの感染患者は確認されていない。

 保健省は「エムポックスの感染拡大が起きている国から最近入国した若い男性患者が、エムポックスに感染している疑いがあると診断された」と発表。

「患者は特定の病院に隔離され、現在、容体は安定している」とし、「エムポックスウイルスの有無を確認」するため検体の検査が進められていると述べた。

 また、同国には「こうした隔離された旅行(者)に対処するための準備が整っており、あらゆる潜在的なリスクに対処・軽減するための万全の対策が講じられている」とし、「過度な心配は不要」ともしている。

 同省は、感染したと考えられる場所について詳細には言及しなかった。

 世界保健機関(WHO)は先月14日、コンゴ民主共和国で確認されたコンゴ盆地系統群(クレード1)の感染が拡大していることから、感染症の警戒度で最高レベルに当たる「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した。【翻訳編集】 AFPBB News