一瞬でできる!「緊急対応の介助」倒れそうなお年寄りを安全に支える全手順

AI要約

お年寄りの急な体調不良や転倒時に役立つ介助技術を紹介。

立ち上がり介助やベッドへの座り直し方法を具体的に説明。

利用者の体が崩れた時の対応や安全な介助手順を示す。

一瞬でできる!「緊急対応の介助」倒れそうなお年寄りを安全に支える全手順

急に体調が悪くなる、立ち上がったはずみでふらつく、うっかり転びそうになる……これらはいずれも、お年寄りの「ケガ」につながる重大事象である。そんな緊急事態が起こったとき、利用者をどう安全に支えればいいだろうか。根津良幸氏が創り、医科大学でも採用された「緊急時にも使える」すぐれものの介助技術を紹介しよう。

前編記事はこちら〈お年寄りの体がスッと軽くなる!? 五指を開き手首を伸ばした「内腕刀」で身体介助はどんどん楽になる〉

立位が安定しないときや、目の前の利用者が倒れそうなときに有効な介助技術を紹介します。ここでは立ち上がり介助がうまくいかず、ベッドに座り直す必要がある状況を想定して説明しています。

(1)利用者の体が崩れたら

利用者の体が崩れそうであれば、介助者はすぐ片足を1歩前に出します(ここでは右足を出していますが、左右どちらでも構いません)。

(2)肘を曲げて内腕刀を準備

両腕を利用者の腋(わき)の下から深く差し入れ、肘を曲げて内腕刀をつくります。

(3)利用者を支える

両手の五指をピンと張ったまま親指を自分の肩口にグッと寄せ、利用者を挟み込んで支えます。

(4)利用者の体を戻す

体勢が安定したら、ベッドに座り直してもらいましょう。まず、介助者がやや前傾しながらゆっくりと肘を伸ばします。

(5)座り直してもらう

介助者が肘を伸ばしきって、利用者の体をベッド(または椅子や車イス)にゆっくりとおろします。