豪求人広告、8月は7カ月連続減 高金利と景気減速で鈍化続く

AI要約

8月の豪求人広告件数は前月比2.1%減少し、前年比では22.9%減少。コロナ禍前の水準を11.4%上回っているが、7カ月連続で減少。

ANZのエコノミストは、求人が埋まっているため減少し、労働市場の需給が均衡に向かっていることを示唆。

政策担当者らは、労働市場はやや過熱気味と判断しており、短期的に利下げの可能性は低いとみている。

[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)と求人情報サイトのインディードが2日発表した8月の豪求人広告件数は前月比2.1%減少した。前月は2.7%減だった。高金利と景気減速で労働需要が引き続き鈍化したことから7カ月連続で減少した。

前年比では22.9%減。

求人数は2022年11月のピークからは29.8%減少しているが、コロナ禍前の水準を依然11.4%上回っている。

ANZのエコノミスト、マデリン・ダンク氏は、減少は求人が埋まったことによる公算が大きいと指摘。「求人広告の減少傾向と失業率の上昇は、労働力の需給が均衡に向かっていることを示唆している」と述べた。

オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は昨年11月以降政策金利のオフィシャルキャッシュレートを4.35%に据え置いているが、政策担当者らは、労働市場はなおやや過熱気味との判断から短期的に利下げの可能性は低いとみている。