フーシ派、紅海でタンカー爆破 映像公開
イエメンのフーシ派がギリシャ船籍のタンカー「スニオン」を爆破した事件を公表。
攻撃の様子が写真や動画で明らかにされ、船は放置され石油流出の懸念も。
フーシ派は「イスラエルの港への航行禁止令」に違反したと主張している。
【AFP=時事】イエメンの親イラン武装組織フーシ派(Huthis)が今週、ギリシャ船籍のタンカー「スニオン(Sounion)」に爆弾を仕掛けて爆破した。爆破の様子を捉えたとする写真を29日、公開した。同船は今月21日にフーシ派からの攻撃を受け、紅海(Red Sea)上に取り残されていた。
フーシ派が公開した動画には、覆面をした戦闘員らが船に爆弾を仕掛け、それを爆破して炎が上がる様子が映っていた。
英国海軍関連機関の英国海運貿易オペレーション(UKMTO)によると、スニオンは21日にホデイダ(Hodeida)沖でフーシ派の攻撃を受け、火災が発生。動力を失っていた。
欧州連合(EU)海軍部隊 「アスピデス(ASPIDES)」は先週、船の乗組員25人を救出。船は放置され、石油の流出が懸念されていた。
フーシ派指導者のアブドル・マリク・フーシ(Abdul Malik al-Huthi)氏は29日、フーシ派部隊が今週、スニオンを「急襲」したと発表。同船がフーシ派の「イスラエルの港への航行禁止令」に違反したためだと説明した。
米宇宙技術会社マクサー・テクノロジーズ(Maxar Technologies)もタンカーが炎上する様子を捉えた衛星写真を公開。船はホデイダから北西に145キロの紅海上で撮影された。【翻訳編集】 AFPBB News