韓国温熱疾患者、8月すでに前年規模超過…今年3019人・死亡28人

AI要約

熱中症や熱疲労など温熱疾患に注意が必要だと疾病管理庁が呼びかけ。

今年の温熱疾患患者数が増加し、特に高齢者や野外作業者が影響を受けていることが分かった。

猛暑が続く中、健康守則の遵守や救急措置の重要性が強調されている。

韓国温熱疾患者、8月すでに前年規模超過…今年3019人・死亡28人

韓国疾病管理庁は21日基準で今年の温熱疾患者が3019人発生して昨年の累積患者数2818人を超えたと23日、明らかにした。

これについて同庁は特に猛暑と熱帯夜が当面持続するという気象庁の予報により、熱中症や熱疲労など温熱疾患に対する持続的な注意が必要だと呼びかけた。

温熱疾患は高温環境に長時間露出する時に発生する急性疾患だ。頭痛・目まい・筋肉痙攣・疲労感・意識低下などの症状を伴う。放置時には生命に危険を招く場合がある。

疾病管理庁は2011年から「温熱疾患救急室監視体系」を運営して全国507カ所の救急医療機関を対象に猛暑による健康被害発生を監視している。

今年(5月20日~8月21日)監視体系運営の結果、推定死亡者28人を含む3019人の温熱疾患者が届け出られた。これは過去温熱疾患者が最も多く発生した2018年(4526人)以降、2番目に多い。

今年届け出があった温熱疾患者のうち65歳以上が31.4%を占めた。女性よりも男性(77.6%)のほうが発生率が高い。また、温熱疾患は主に野外作業場(31.3%)や田畑(14.6%)など室外で発生する場合が多かった。年齢帯別では50代558人(18.5%)と60代557人(18.5%)で患者が最も多く発生した。疾患類型では熱疲労(55.6%)と熱中症(20.7%)が主な原因であることが分かった。

時間帯別では午後12時~午後6時に全体発生の56.2%が集中した。午前6~12時には26.9%、午後6時~翌午前6時には16.9%発生したことが分かり、日中だけでなく夜間の時間帯にも温熱疾患に注意しなければならない。

特に7月27日に梅雨が終わってから1週間当たり約600人の患者が発生している。気象庁は9月初日まで日中の気温が31~34度に達して熱帯夜が続くと展望した。

疾病管理庁は猛暑に備えるための健康守則を通じて、水をこまめに飲んで涼しく過ごすようにし、暑くなる時間帯には活動を控えるように強調した。また、温熱疾患発生時の救急措置としては患者を涼しい場所に移して体温を低くするための措置を取りながら、症状が好転しなければ医療機関にかかるように案内した。

池栄美(チ・ヨンミ)庁長は「健康守則を順守するだけでも温熱疾患を予防することができる」とし「特に猛暑や熱帯夜が続いているので、日中・夜間の十分な水分摂取と涼しい環境維持に気を遣ってほしい」と呼びかけた。