ウクライナ「クルスク原発攻撃を企て」、プーチン氏が非難

AI要約

プーチン大統領はウクライナによるクルスク原子力発電所への攻撃を非難し、IAEAに報告。

ロシア国境地域の攻撃状況を報告し、クルスク原発の状況は安定していると伝えた。

ウクライナによるロシアへの侵攻と原子力事故の回避のためのIAEAの呼びかけ。

ウクライナ「クルスク原発攻撃を企て」、プーチン氏が非難

[モスクワ 22日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は22日、ウクライナがロシアのクルスク原子力発電所への攻撃を試みたとして非難し、国際原子力機関(IAEA)に状況を報告したと述べた。

プーチン氏はロシア国境地域の状況に関する高官会合で「敵は夜間に原子力発電所への攻撃を試みた」とし、「IAEAは報告を受けており、専門家を派遣して状況を調査すると約束した」と説明した。ただ、状況の詳細や主張を裏付ける証拠書類は示さなかった。

ロシア西部クルスク州のスミルノフ知事代行は、クルスク原発の状況は「安定している」とプーチン氏に伝えた。13万3190人が避難しているとも伝えた。

ウクライナはすぐにはコメントしなかった。ロイターは独自に攻撃を確認することができなかった。

ウクライナは今月6日にクルスク州への電撃的な越境攻撃を開始。第二次世界大戦後、ソ連を形成していた時代を含めて外国勢力によるロシアへの侵攻としては最大規模で、数千人のウクライナ軍がロシア西部の国境を越えた。原発から30キロの付近で激しい戦闘が続き、ロシア軍はウクライナ軍の掃討を目指している。

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は今月9日、クルスクでの原子力事故を避けるため最大限の自制を呼びかけていた。

クルスク原発の原子炉のうち、2基は停止し、2基が稼働している。