中国の石炭火力発電所の新設認可、8割減=環境団体報告

AI要約

中国は1─6月期に14カ所の新規石炭火力発電所を認可し、発電容量は79.3%減少した。

再エネ発電容量は石炭火力を初めて超え、1─6月期に11.8テラワットに達した。

グリーンピースの報告書によると、新規石炭火力発電所の認可が減少している背景には、エネルギー転換への意識の高まりがある可能性があると言われている。

中国の石炭火力発電所の新設認可、8割減=環境団体報告

Colleen Howe

[北京 21日 ロイター] - 環境保護団体グリーンピース東アジアの報告書によると、中国が1─6月期に新たに認可した石炭火力発電所は14カ所、発電容量は計10.3ギガワットと、前年同期比79.3%減少した。

また、風力や太陽光など再エネ発電容量は1─6月期に計11.8テラワットとなり、石炭火力発電容量(11.7テラワット)を初めて超えた。

報告書は新規事業承認データに基づき、20日公表された。グリーンピース東アジアの幹部は「石炭火力発電所の新設を積極的に認可しないのは、5カ年計画期間中に既に十分な数の石炭火力事業に認可を出してしまったから、あるいはエネルギー転換が進む中、石炭火力は非現実的になりつつあるとの認識からかもしれない。現段階ではわからない」と話した。