アステラス社員起訴、中国外務省が説明 具体的な内容は明かさず

AI要約

中国・北京でアステラス製薬の日本人男性社員がスパイ容疑で起訴された事件が発生

中国当局が具体的な犯罪行為の公表を避け、不透明さが指摘されている

日本側は早期釈放を求めており、領事面会を続けている

アステラス社員起訴、中国外務省が説明 具体的な内容は明かさず

 中国・北京で昨年3月にアステラス製薬の日本人男性社員がスパイ容疑で拘束された事件をめぐり、中国外務省の毛寧副報道局長は22日の定例会見で、検察当局が社員を起訴したと明らかにした。

 スパイ罪での起訴とみられる。毛氏は起訴の時期を「最近」と述べるにとどめ、内容や認否についてはこの日も言及しなかった。

 中国当局によるスパイ容疑の摘発をめぐっては、具体的にどのような行為が問題とされたかが公表されないなど、不透明さが指摘されている。

 毛氏はこの日、「中国は法治国家であり、法に基づき犯罪行為を捜査・処罰している」とコメント。「日本側は、自国民が中国の法令を守り、違法行為に関わらないよう教育するよう望む」とも述べた。

 北京の日本大使館は「早期釈放を引き続き強く求めていく」としている。日本側は毎月の領事面会を続けており、社員の健康状態に問題はないという。(北京=畑宗太郎)