インドの8月総合PMIは高水準維持、サービス業がけん引

AI要約

8月のインドのHSBC総合購買担当者景気指数は、やや低下したものの高水準を維持。

景気は急速に拡大しており、依然として旺盛な需要と良好な市場環境を示している。

販売価格は11年ぶり高水準に達し、今後1年間の景況感は競争を巡る懸念から悪化。

インドの8月総合PMIは高水準維持、サービス業がけん引

Indradip Ghosh

[ベンガルール 22日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた8月のインドのHSBC総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は60.5となり、7月の60.7(確報値)からやや低下したものの、高水準を維持した。好調なサービス業が製造業のわずかな成長鈍化を相殺した。

同指数は好不況の分かれ目となる50を3年以上にわたり上回っており、2013年6月以降で最長を記録した。

HSBCのインド担当チーフエコノミスト、プランジュル・バンダリ氏は「8月の製造業の新規受注の伸びは2月以来の低水準に鈍化したものの、引き続き景気は急速に拡大しており、依然として旺盛な需要と良好な市場環境を示している」と指摘した。

サービス業PMI速報値は60.4にやや上昇。製造業PMI速報値は57.9と、前月からやや低下したものの、力強い伸びを示した。

8月の総需要の伸びは3カ月ぶり低水準に鈍化したものの、堅調さは維持された。だが輸出の伸びは4月以来で最も低く、世界的な需要の弱さが示された。

販売価格は11年ぶり高水準に達した。

今後1年間の景況感はインフレと競争を巡る懸念から、8月は悪化した。