製造業PMI8月は49.5に小幅上昇、サービス業は連続50超え=aUじぶん銀・S&Pグローバル

AI要約

製造業PMIはわずかに上昇し、2カ月連続で50を下回った。一方、サービス業PMIはわずかに上昇し、2カ月連続で50を上回った。

製造業では生産高や新規受注が上昇し、雇用者数も増加しているが、需要が低調な状況が続いている。一方、サービス業では新規事業が堅調に推移しており、価格上昇分を一部負担する動きもある。

エコノミストは、製造業とサービス業で需要の傾向の違いに注目する必要があると指摘している。

製造業PMI8月は49.5に小幅上昇、サービス業は連続50超え=aUじぶん銀・S&Pグローバル

Kentaro Sugiyama

[東京 22日 ロイター] - auじぶん銀行が22日発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5だった。前月の49.1からわずかに上昇したが、好不況の分かれ目となる50を2カ月連続で下回った。サービス業PMIは54.0と前月の53.7からわずかに上昇し、2カ月連続で50を上回った。

製造業PMIの上昇は3カ月ぶり。雇用者数の増加によって受注残の解消が進み、生産高が上昇した。生産が前月の49.7から50.9へ、新規受注が46.8から47.4へ、雇用は50.8から51.1へそれぞれ上昇した。

サービス業PMIは2カ月連続上昇。人手不足やコスト増の影響が懸念される中で緩やかな上昇にとどまった。新規事業は53.1と前月から高水準を維持しており、事業活動の後押しとなっている。

S&Pグローバルのエコノミストは、サービス業の新規事業が堅調に推移しているのに対し、製造業の需要は低調に推移していると指摘。それぞれの需要の傾向に違いがあることは「注視する必要がある」とした。サービス業では価格を維持しながら売り上げを伸ばすために価格上昇分を一部負担する動きも出ているという。