偽情報流布の容疑で男を逮捕、英国の暴動めぐり パキスタン

AI要約

パキスタンのFIAが英国の暴動をあおる偽情報を広めた男を逮捕した。

容疑者は虚偽の記事を投稿し、広告収益を得ていたが、情報の正確性を確認していなかった。

英国ではサウスポートでの刺殺事件を受けて反移民デモが勃発し、混乱が広がっている。

偽情報流布の容疑で男を逮捕、英国の暴動めぐり パキスタン

イスラマバード(CNN) パキスタンの連邦調査局(FIA)は20日、英国で先ごろ発生した暴動をあおったとされる偽情報を広めたとして男を逮捕した。

FIAはCNNに共有した声明の中で、X(旧ツイッター)アカウントのユーザー「@Channel3Nownews」が「英国のサウスポートで起きた事件に関する映像の画像を共有した」と主張した。この容疑者はさらに、自身のウェブサイトにこの刺殺事件に関連して17歳の少年が逮捕されたという見出し付きの記事も投稿した。

FIAの声明によると、「記事には2024年7月29日にサウスポートのダンス教室での刺殺事件をめぐり、イスラム教徒の亡命希望者が警察に逮捕されたという虚偽の主張が含まれていた」。

ラホールの警察によると、容疑者は英国を拠点とするSNSアカウントからコピーした情報をもとに記事を書いたことを認めた。情報の根拠は確認していなかったという。

容疑者が運営するウェブサイトは主に米国、英国、オーストラリアの記事を掲載し、広告で収益を得ていた。容疑者は月に1000ドル(約15万円)近く稼ぐことができたと話していたという。

暴動後の英国警察の声明を受けて、容疑者は記事を削除し、直ちに謝罪したと主張している。

警察関係者は容疑者を尋問した後、FIAに捜査を引き継いだ。

英国では極右の反移民デモが各地を席巻し、10年以上ぶりの混乱に見舞われた。イングランド北西部サウスポートで女児3人が刺殺された事件をめぐり、反移民の偽情報が市民の怒りをあおったことで抗議デモが勃発していた。