韓国電気自動車メーカーの相次ぐ火災対策…「8年間年1回バッテリー点検」

AI要約

起亜は電気自動車の安全性を強化するために、バッテリー無償点検サービスを8年間提供することを発表した。さらに、異常兆候をオーナーに迅速に通知するシステムや高度な技術を導入することを発表した。

バッテリーの異常が見つかった場合には、安全制御を行い、必要に応じてオーナーに緊急対応を呼びかけるシステムを運用するとした。また、適用技術の高度化やソフトウェアのアップデートを予定している。

さらに、電気自動車購入顧客に対してはバッテリー関連検査を強化し、必要に応じて無償でバッテリーパックの交換も行うとした。

韓国電気自動車メーカーの相次ぐ火災対策…「8年間年1回バッテリー点検」

起亜(キア)が電気自動車の新車購入後8年間にわたり年1回ずつバッテリー無償点検を実施するなど電気自動車サービスを強化する。相次ぐ電気自動車火災で消費者の不安が拡散していることから出した対策だ。

起亜は21日、バッテリー管理システム(BMS)が感知した異常兆候をオーナーにショートメッセージで迅速に知らせるシステムを運営すると明らかにした。起亜の電気自動車でバッテリーの異常兆候が見つかった場合、必要な安全制御を遂行し、危険レベルが深刻ならばショートメッセージを自動発送して車の入庫点検や緊急出動を案内する。

起亜はBMSモニタリング技術も高度化して早期に適用する。新車には瞬間・微細短絡感知技術を適用し、すでに販売された電気自動車にもソフトウエアアップデートツールを年末までに開発し順次適用する予定だ。

このほか電気自動車顧客ケア案も発表した。起亜の電気自動車購入顧客に高電圧バッテリー状態、水冷却システム、故障診断と外部損傷など9種類の重要項目に対する安全検査を実施する。もしバッテリー異常が確認されれば保証期間内は無償でバッテリーパックも交換する。

新車購入後8年間にわたり提供する無償点検サービスである「メンバーズ基本点検」(定期点検)でもバッテリー関連点検を強化する。高電圧バッテリー、モーター冷却水、高電圧ワイヤリングなどの項目を点検してバッテリー性能状態に対する診断リポートを提供する。電気自動車のバッテリーが速度超過防止の段差や不規則な路面などを走行中の外部衝撃で損傷する恐れがある点を考慮し、メンバーズ基本点検の際にはバッテリーケースの状態も点検し顧客に説明する予定だ。

起亜国内事業本部関係者は「安全関連の技術力とノウハウに基盤を置いた多様な安全装置と顧客サービスを提供し、電気自動車安全に対する顧客の不安感を解消できるよう最善の努力を尽くしたい」と話した。