【ミャンマー】上期の人道支援210万人に、国連機関

AI要約

国連人道問題調整事務所は2024年上半期、戦闘や自然災害の影響を受けた210万人に人道支援を行った

ミャンマーでは戦闘や自然災害の影響を受けた子ども600万人を含む1,860万人が緊急支援を必要としている

人道支援ニーズ対応計画では530万人の40%にあたる210万人に支援を届けたが、資金調達率はわずか21%にとどまっている

 国連人道問題調整事務所(OCHA)は2024年上半期(1~6月)、ミャンマーで戦闘や自然災害の影響を受けた210万人に対して人道支援を行ったと明らかにした。

 OCHAは19日、「世界人道デー」に合わせて、マルコルイジ・コルシ・ミャンマー常駐調整官兼人道調整官の声明を発表。コルシ氏は、ミャンマーで戦闘や自然災害の影響を受けている人々に人道支援を行っている関係者に敬意を表明した。

 その上でミャンマーの状況について、戦闘や自然災害の影響を受けた子ども600万人を含む推定1,860万人が緊急支援を必要としていると述べた。

 今年の上半期に関しては、OCHAの「24年の人道支援ニーズと対応計画」で人道支援の対象に指定された530万人の40%に相当する210万人に支援を届けたと説明。ただ同計画で必要とされている資金の調達率は、わずか21%にとどまっていると指摘した。

 コルシ氏は「戦闘の激化に伴い、ミャンマーでは民間人や支援団体の関係者が危険にさらされている」と強調。戦闘に関与している全ての当事者が国際人道法を順守して民間人と人道支援関係者を保護し、支援活動を妨げないようにすることが不可欠だと訴えた。