ガザ空爆で一家7人死亡、米国務長官のイスラエル訪問中

AI要約

イスラエルがガザ地区中部で行った空爆により家族7人が死亡。米国務長官が停戦協定を前進させるためイスラエルを訪問中。

攻撃前日にも家族15人が死亡。国連によると、避難命令によりガザの80%以上が影響を受けている。

ガザではハマスによる攻撃以来、4万人以上が死亡し、ポリオの症例も確認された。

ガザ空爆で一家7人死亡、米国務長官のイスラエル訪問中

(CNN) 医療当局者によると、イスラエルが18日にパレスチナ自治区ガザ地区中部で行った空爆により家族7人が死亡した。この空爆は、ブリンケン米国務長官が停戦と人質に関する協定を前進させるためイスラエルを訪問する中で発生した。

アクサ病院によると、デイルアルバラの住宅が18日に空爆を受け、6人の子どもとその母親が死亡した。父親は負傷したという。

ブリンケン氏は18日夜、イスラエルに到着。政府高官によるとブリンケン氏は「この(協定)を成立させることの重要性を引き続き強調する」とみられる。

国務省高官によると、ブリンケン氏は19日、イスラエルのネタニヤフ首相、ガラント国防相、ヘルツォグ大統領と会談する見通し。ブリンケン氏は会談後、20日にエジプトに向かう。エジプトは停戦交渉の重要な仲介役となっている。

今回の攻撃の前日には、イスラエルの攻撃によりデイルアルバラのザワイダ地区で少なくとも15人が死亡した。全員同じ家族だった。ガザ民間防衛隊によると、死者の中には子ども9人が含まれている。

イスラエル軍は18日、声明で、部隊は南部ハンユニスとデイルアルバラで作戦を続けていると述べた。16日にはハンユニス北部とデイルアルバラ東部に新たな避難命令を発令し、イスラエルが指定する人道区域の境界をさらに縮小した。

ガザ地区のパレスチナ人は絶えず避難命令に直面している。国連によると、昨年10月以来、ガザの80%以上が避難命令の対象になっており、生活に必要なサービスや避難所の利用に深刻な影響が出ている。

イスラム組織ハマスによる昨年10月7日の攻撃以来、ガザでは4万人以上が死亡したほか、大部分ががれきと化した。人々の苦難に追い打ちをかけるように、ガザの医師は先週、25年ぶりにポリオの症例を確認した。