「静かな休暇」では燃え尽きを防げない…雇用主が果たすべき役割とは(海外)

AI要約

ジェニファー・クラシェフスキーは、有給休暇を取ることの重要性を強調し、新たな休暇の考え方を提唱している。

アメリカの労働者の大部分が休暇取得を望んでおり、最新のトレンドである「静かな休暇」には疑問の声が上がっている。

休暇を取ることは従業員の生産性や心身の健康に良い影響を与えるとされ、企業にもその必要性があるとされている。

「静かな休暇」では燃え尽きを防げない…雇用主が果たすべき役割とは(海外)

Paycomのジェニファー・クラシェフスキーは、罪悪感を感じずに休暇を取る「ラウド・バケーション(堂々とした休暇)」を提唱している。

休暇を取らない従業員は燃え尽き症候群に苦しむ可能性がある。

調査によると、アメリカ人の76%は、自分の職場が有給休暇の取得を重視することを望んでいる。

この夏、アメリカでは「静かな休暇(Quiet vacationing)」が人気を集めている。これは最新の職場のトレンドであり、従業員が有給休暇を申請せず、勤務していると見せかけながら雇用主に内緒で休暇を取ることを意味する。

給与計算や人事関連のソフトウェアを提供するPaycomの最高人事責任者であるジェニファー・クラシェフスキー(Jennifer Kraszewski)によると、休暇とは本来、仕事との関係を断ち切るためのものだが、「静かな休暇」はそれに反しているという。最終的には、従業員と雇用主の両方に悪影響を及ぼすものだと彼女は考えている。

「有給休暇を申請せずに休暇を取ろうとする従業員の生産性は、静かな休暇中には低下するだろう。働いているように見せるために最低限のことしかしないからだ」

クラシェフスキーは「静かな休暇」の代わりに「ラウド・バケーション(loud vacationing:堂々とした休暇)」という言葉を生み出した。これは、従業員に与えられた恩恵として、罪悪感のない休暇を取ることを意味する。

この概念は、従業員の有給休暇取得を支援する環境を整備するために、企業が果たすべき役割にも焦点を当てている。

オフィスから離れる時間を取ることは、従業員の心身の健康に不可欠だとクラシェフスキーは言う。

「休暇を取れば、職場に戻ってもいい気分でいられる。自分が何をすべきなのか、より明確になる。仕事から完全に離れて休暇を取れば、リラックスすることができ、職場に復帰した時にはますます仕事に没頭できるようになる」