イ・ジェミョン氏「共に民主党」代表に再選…代表再任は金大中氏以来

AI要約

韓国最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン前代表が80%を超える得票率で党代表に再選された。

党大会で得票率85.4%を記録し、与党とのトップ会談を提案したイ代表は、再生可能エネルギーや社会政策に注力する意向を表明した。

最高委員選挙では親イ・ジェミョン系が全5席を占める結果となり、就任後に国立ソウル顕忠院を訪問する予定だ。

イ・ジェミョン氏「共に民主党」代表に再選…代表再任は金大中氏以来

 韓国最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン前代表が、80%を超える圧倒的な得票率で党代表に再選された。民主党で党代表が再選されたのは「総裁指導部」時代の2000年以来。当時の民主党総裁は金大中(キム・デジュン)元大統領だった。

 イ代表は18日、ソウル松坡区(ソンパグ)のKSPOドーム(旧オリンピック体操競技場)で開催された定期全国党員大会(党大会)で、最終得票率85.4%でキム・ドゥグァン候補(12.12%)、キム・ジス候補(2.48%)を抑えて党代表に選出された。イ代表の得票率は、これまでの代表選挙の得票率で最も高かった自らの前回の記録(77.77%)を上回った。党代表選挙の最終投票率は42.7%だった。

 前日に終了した計17回の地域巡回選挙の権利党員オンライン投票で累積得票率89.9%を記録したイ代表は、この日発表された権利党員ARS投票(83.57%)と一般国民世論調査(85.18%)でも、いずれも80%以上の票を得た。ただし代議員投票では74.89%にとどまった。キム・ドゥグァン候補の代議員投票での得票率は21.15%だった。

 イ代表は当選受諾演説で、「政治の最も大きな責務は、まさに国民の暮らしを支え、希望を作り出すこと」だとしつつ、「そのために、民主党の新任代表として尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領にトップ会談を提案する」と述べた。そして「与党『国民の力』のハン・ドンフン代表にも代表会談を提案する」として、「何よりも最も大きな争点である『海兵隊C上等兵特検法』について虚心坦懐に議論することが必要だ」と語った。「モクサニズム」(国民の生活の問題の解決)という新造語をスローガンに掲げて再選に挑んだイ代表はまた、「私たちは今や、各自の立場で確実に国民の生活の責任を負う、より有能な民生政党にならなければならない」として、再生可能エネルギーへの集中投資▽普遍的基本社会などを中心的な政策として掲げた。

 当選後、イ代表は、親イ・ジェミョン系のイ・ヘシク議員を秘書室長に、非イ・ジェミョン系のチョ・スンネ議員を首席報道担当に任命した。

 党代表選挙とは別に行われた最高委員選挙では、キム・ミンソク候補が1位となった。チョン・ヒョンヒ候補が2位、ハン・ジュンホ候補が3位、キム・ビョンジュ候補が4位、イ・オンジュ候補が5位で当選を果たした。巡回選挙の序盤で先頭を走っていたチョン・ボンジュ元議員は、選挙終盤に「ミョン売り」(イ・ジェミョン売り)発言が逆風を招いて6位へと落ち、指導部入りは果たせなかった。これにより、5人の選出職の最高委員は全員「親イ・ジェミョン系」が占めた。最高委員選挙の投票率は42.8%だった。

 イ代表は就任後初の公式日程として、19日にソウル銅雀区(トンジャック)の国立ソウル顕忠院を訪問する。

イ・ウヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )