ガザ新提案、イスラエル寄りとハマスが難色 早期合意は不透明

AI要約

ハマスは米国の新提案に対し、イスラエルとの停戦合意についての溝を埋めるのは難しいとの見方を示した。

ハマスは新提案を受け取ったが、ネタニヤフ首相の立場と合意できない点があり、早期の合意達成は見通しが立たない。

ハマスは仲介者に対し、ネタニヤフ首相に合意事項を実施させるよう圧力をかけており、ガザの住民の安全を確保するために努力している。

ガザ新提案、イスラエル寄りとハマスが難色 早期合意は不透明

Nidal al-Mughrabi

[カイロ 18日 ロイター] - イスラム組織ハマスは18日、パレスチナ自治区ガザでの停戦を巡るハマスとイスラエルの溝を埋めるために米国が示した新提案について、イスラエルのネタニヤフ首相の最近の立場に近すぎるとの見方を示した。

ブリンケン米国務長官は合意実現に向けてイスラエル入りしたが、ハマスの声明を受けて早期の合意は不透明となった。

ドーハで行われた2日間の停戦協議後、ハマスは仲介国のカタール、エジプト、米国から新提案を受け取った。

ハマスは新提案について、戦争終結とエジプト境界を含むガザからのイスラエル軍撤退を拒否するネタニヤフ首相の立場に沿ったものだと指摘した。ハマス側はこれらを合意の基本条件としている。

ハマスは「仲介者の努力を妨害し、合意を遅らせた全責任はネタニヤフ氏にある。また、ガザの生活のあらゆる側面に対する組織的な攻撃と侵略の継続によってガザ住民と同じ危険にさらされている人質の命についても同氏に全責任がある」と主張。

「占領者に合意事項を実施させるよう仲介者に求める」とし、ハマスは7月の提案に完全にコミットしていると表明した。