ソウルの地下鉄の駅から撤去された独島模型、「独島の日に再設置」

AI要約

ソウルの地下鉄の歴史から消えた「独島」(トクト)が復活することが決定された。ソウル交通公社は、10月25日の『独島の日』に合わせて新たな独島の造形物を蚕室、安国、光化門の3駅に設置すると明らかにした。

市民の高まった歴史意識に応えられなかったため、独島模型を撤去したことに対し、ソウル交通公社は謝罪。模型は壁面に設置され、一部の駅ではリモデリングも行われることが決定した。

また、2009年から2010年にかけて、6駅に独島模型が設置されていた経緯が明らかになっており、製作費用は1個あたり約220万円だった。

ソウルの地下鉄の駅から撤去された独島模型、「独島の日に再設置」

 ソウルの地下鉄の歴史から消えた「独島」(トクト)が帰ってくる。市民の安全のための措置だったと釈明したソウル交通公社は、波紋の広がりを受け、「市民の高まった歴史意識に応えられなかった」と謝罪した。

 15日、ソウル交通公社は「独島模型を撤去した蚕室(チャムシル)・安国(アングク)・光化門(クァンファムン)の3駅に、新たに独島の造形物を製作して、10月25日の『独島の日』に合わせて設置する」と明らかにした。これに先立ちソウル交通公社は、8日と12日、蚕室駅と安国駅に設置されていた独島模型を順に撤去した。光化門駅にあった独島模型はすでに5月に撤去された。ソウル交通公社は、人口密集による安全事故を防ぐための決定だったと説明したが、光復節を控えて独島模型を撤去した後に廃棄処分したことは不適切だとする批判が相次いだ。

 当初は流動人口が多い駅の利用客の安全のために独島模型を撤去しただけに、新たな独島の造形物は、動線の妨げにならないよう、壁面に設置することにした。ソウル交通公社は専門業者に依頼し、横1.5メートル、縦1.1メートルの大きさで、立体感を生かした造形物を製作すると発表した。

 撤去されなかった市庁・梨泰院(イテウォン)・金浦(キンポ)空港の3駅の独島模型は全面的にリモデリングする。これらの駅に設置された独島模型は、老朽化で変色して破損しており、管理に困難があったと公社側は説明した。

 ソウル交通公社のペク・ホ社長は「市民の安全を確保する立場から独島模型の撤去を決めたが、市民の高まった歴史意識に応えられず、混乱を引き起こしたことについてお詫び申し上げる」として、「古い独島模型はリモデリングして、(模型を)撤去した駅には立体感を生かした造形物を製作し、市民の期待に応えるよう努力する」と述べた。

 これに先立ち、ソウルメトロ(現ソウル交通公社)は、独島に対する関心を高めるため、2009年から2010年にかけて、蚕室駅と市庁駅、光化門駅、鍾路3街(チョンノサムガ)駅、梨泰院駅、金浦空港駅などの6駅に独島模型を設置したことがある。鍾路3街駅の模型はその後、安国駅に移された。実物の700分の1の大きさ(横1.8メートル、縦1.1メートル、高さ0.9メートル)の独島模型の製作費用は、1個あたり2000万ウォン(約220万円)程度で、当時、民間会社の江南デザイン模型が製作・寄贈した。

チュ・ソンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )