マレーシアGDP、第2四半期は前年比5.9%増 予想上回る

AI要約

マレーシア政府・中央銀行が第2四半期のGDPが市場予想を上回る5.9%の増加を発表。成長は個人消費、労働市場の好調、輸出と投資の回復に支えられた。

中銀は成長率が予想の上限に達する見込みで、個人消費が引き続き成長をけん引すると予想。リンギ対ドル相場は回復し、インフレ率は削減への対応で上昇傾向にあるが管理可能と見込まれる。

中銀によると、上半期の総合インフレ率とコアインフレ率は平均1.8%だった。今年の総合インフレ率は2-3.5%と予測されている。

[クアラルンプール 16日 ロイター] - マレーシア政府・中央銀行が16日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.9%増加し、市場予想を上回った。第1・四半期の4.2%から加速した。先月発表された速報値とロイターがまとめたアナリスト予想はいずれも5.8%だった。

中銀と政府の統計局は共同会見で、個人消費の増加、良好な労働市場の状況、輸出と投資の回復が成長をけん引したと説明した。ラシード中銀総裁は、通年の成長率は中銀の予想(4─5%)の上限になるとの見方を示した。「雇用と所得の継続的な増加、政策支援の拡大、力強い投資活動によって、個人消費は今年いっぱい成長のけん引役であり続けるだろう」と述べた。

通貨リンギの対ドル相場は2月に26年ぶりの安値を付けたが、その後は回復し年初来3.3%高となっている。中銀は米利下げへの期待が高まり、アジア新興国通貨への圧力が緩和されたことが一因と分析した。また6月の軽油に対する補助金の削減を受けて、インフレ率は上昇傾向にあるが、管理可能な範囲にとどまると予想した。中銀によると、上半期の総合インフレ率とコアインフレ率は平均1.8%だった。今年の総合インフレ率は2─3.5%と予測している。