乳児も犠牲…ガザ地区の死者4万人に迫る イスラエル軍の攻撃激化 停戦協議の行方は

AI要約

イスラエルとハマスの戦闘が続き、死者数は4万人に達している。戦闘により生まれたばかりの赤ちゃんまで犠牲となっており、緊張が高まっている。

イスラエル軍の攻撃で、31歳のムハンマド・アブルクムサンさんは妻、義理の母親、そして双子の子どもを失った。生後わずか4日であった双子は、父親が出生届を提出しに行っている間に犠牲となった。

国連安保理が緊急会合を開催し、停戦協議の再開を要請。イランも報復攻撃を辞さない構えであり、停戦協議の行方が注目されている。

乳児も犠牲…ガザ地区の死者4万人に迫る イスラエル軍の攻撃激化 停戦協議の行方は

 イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって、死者は4万人に迫っている。生まれたばかりの赤ちゃんまでも犠牲となっている。イランは停戦交渉が合意に至らなければ報復攻撃を行うと、緊張が高まっている。

 イスラエル軍の攻撃が続くなか、生まれたばかりの子どもまでもが犠牲となっている。

 13日、ムハンマド・アブルクムサンさん(31)はその攻撃で妻と義理の母親、そして双子の子どもを失った。

ムハンマドさん

「妻が出産したんだ。出生証明書を取りに行った時、『あなたのいる家が爆撃を受けた』と電話があった。妻はいなくなり、(2人の子どもと)義母もいなくなった」

 双子は生後わずか4日。ムハンマドさんが出生届を提出しに行っている間の出来事だった。

 イスラエル軍による攻撃は、日に日に激しさを増している。

 10日には、避難所となっている学校を相次いで空爆するなど、死者は増え続けていて、その数は4万人に迫っている。

ハマスが運営するメディア

イスマイル氏

「1万人以上の死者ががれきの下にいて、医療チームがたどりつけないまま埋もれている」

 国連安全保障理事会は13日、ガザの学校空爆を受け、緊急会合を開催。イスラエルとイスラム組織ハマスに対し、停戦協議の再開を要請する意見が相次いだ。

 緊張が高まるなか、13日、イスラエルの後ろ盾となっているアメリカのバイデン大統領はこう話した。

バイデン大統領

「難しくなっていっている。我々はイランがどう出るかにも注目している。ただ、停戦を諦めてはいない」

 イランは停戦協議が成立しなければ、イスラエルに報復攻撃を行うと宣言し、直接攻撃も辞さない構えだ。

 ロイター通信によると、15日にカタールの首都ドーハでアメリカなど3カ国が仲介する停戦協議が再開されるが、ハマスは代表団の派遣に否定的な見解を示していてその行方に注目が集まっている。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年8月15日放送分より)