ハリス氏支持・反トランプ氏の共和党員がオンライン集会 ライブ配信「6万人超が視聴」

AI要約

米共和党員が民主党候補ハリス副大統領を支持する集会がオンラインで開催された。反トランプ派が参加し、6万人以上が視聴した。

ハリス陣営が穏健派や無党派層の支持を得るために活動し、激戦州で勝敗を争う。トランプ氏に対する批判が集会で展開された。

ハリス陣営はヘイリー元国連大使の支持票を獲得するために戦術を展開したが、結果は不透明。共和党内での動向が注目されている。

【ニューヨーク=平田雄介】11月の米大統領選に向け、「民主党大統領候補のハリス副大統領を支持する共和党員」のための集会が13日、オンラインで開かれた。共和党の大統領候補であるトランプ前大統領を独裁志向の「権威主義者」とみなして反発する共和党員らが参加し、主催者によるとライブ配信の視聴者は6万人を超えた。

ハリス陣営が集会を組織した。「トランプ党」化が指摘される共和党で、行き場を失った穏健派や無党派層の支持を得ることを目指し、勝敗を左右する激戦州を中心に活動するという。

オンライン集会では、2021年1月の米連邦議会議事堂襲撃事件で支持者の反乱を扇動したとしてトランプ氏を糾弾したキンジンガー元下院議員ら12人が演説した。キンジンガー氏は、トランプ氏が襲撃に加担して収監された受刑者らを「英雄」と呼び、大統領に返り咲けば「全員に恩赦を与える」と話していると強調。「そんな国で子供を育てられない」とハリス氏への投票を呼びかけた。

同陣営は、選挙戦撤退を表明したバイデン大統領の後継指名をハリス氏が受ける前に、キンジンガー氏の側近を雇った。トランプ氏と共和党候補指名を争ったヘイリー元国連大使の支持票を獲得する狙いがあったとされる。しかし、ヘイリー氏は本選でのトランプ氏への投票を支持者に呼びかけた。党をまたいで集票を図るハリス陣営の巧妙な戦術が奏功するかは不透明だ。