現地で何が?避難者を取材 ウクライナ軍によるロシア越境攻撃

AI要約

ウクライナ軍がロシアへの越境攻撃を開始してから1週間以上が経過し、ウクライナ軍がクルスク州での攻撃作戦を続けていることや、ロシア側の避難者数が13万2000人以上に上る状況が紹介されている。

ロシア軍はウクライナ軍に圧倒され徴兵者が逃亡や降伏する中、オリョール州に避難してきた市民や避難者達の不安な状況が描かれている。

プーチン大統領はウクライナの越境攻撃を「挑発行為」と表現し、国民にパニックを引き起こさないよう戦争という言葉を避けている。

現地で何が?避難者を取材 ウクライナ軍によるロシア越境攻撃

 ウクライナ軍がロシアへの越境攻撃を開始してから1週間以上が経過した。ANNでは、攻撃から逃れてきた避難者を取材。現地で起きていることとは?

ウクライナ兵士

「ウクライナに栄光あれ!」

 今月6日、ロシア南西部・クルスク州に対する本格的な越境攻撃を始めたウクライナ軍。

ウクライナ シルスキー司令官

「私たちはクルスク地域の領土での攻撃作戦を続けています。現在、ロシア領のおよそ1000平方キロメートルを支配下に置いています」

 この越境攻撃について、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは新たな情報を伝えている。

 クルスク州の国境を守っていたロシア軍は、主に戦闘経験の少ない徴兵者でウクライナ軍にすぐに圧倒され、逃亡するか降伏したという。

 ウクライナの越境攻撃によるロシア側の避難者は、13日までに13万2000人以上に上っている。

 モスクワの南、およそ360キロ。クルスク州と接するオリョール州に避難してきた人は、爆撃が迫り家を離れざるを得なかったと語った。

クルスク州からの避難者

「銃声はまだですが、砲弾の音は聞こえます。家に帰りたいですが、まだ避難しなければ」

 避難してきた女性は、地元の店では品切れ状態で買い物もできず、仕事もない状況だと訴えた。

 オリョール州の市民らも前例のない事態に不安そうな面持ちで、飲料水や衣料品などの支援物資を集積所に次々と持ち寄っていた。

 ロシアの国土が外国の軍隊に侵攻されるのは、第2次世界大戦以来、初めてのことだ。

 プーチン大統領は、ウクライナの越境攻撃を「挑発行為」と呼び続け、「戦争」という言葉を避けている。

 国民にパニックを引き起こさないためだとみられている。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年8月14日放送分より)