ＩＥＡ、24年の石油需要見通し据え置き 25年は下方修正
AI要約
国際エネルギー機関（ＩＥＡ）は２０２４年の世界の石油需要の伸び率予測を維持。しかし、中国の消費の影響により２５年の見通しを引き下げ。
米国がコロナ禍後の景気回復で消費を補っており、夏のドライブシーズンが特に強くなると予想。
供給削減や非加盟産油国の取り組みにより、市場は不足に傾いている状況。
[ロンドン １３日 ロイター] - 国際エネルギー機関（ＩＥＡ）は１３日、２０２４年の世界の石油需要の伸び率予測を据え置く一方、２５年については、中国の消費の影響を理由に見通しを引き下げた。
コロナ禍後の中国の景気回復の終えんが世界の石油需要を抑制しているが、先進国、特に世界のガソリンの３分の１が消費される米国が補っていると指摘。
米国では夏のドライブシーズンがコロナ禍後で最も強くなることが予想されるほか、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）とロシアなどの非加盟産油国でつくる「ＯＰＥＣプラス」による供給削減が現物市場を引き締めているとした。
月例石油報告書で「今のところ、供給は夏のピーク需要に追いつくのに苦労しており、市場は不足に傾いている」との見方を示した。
