JAL A350-1000、5号機が羽田到着 4号機と並ぶ

AI要約

日本航空(JAL/JL、9201)の新長距離国際線機材エアバスA350-1000型機の5号機が羽田空港へ到着。次世代の国際線フラッグシップで、ファーストクラスとビジネスクラスにJAL初の個室タイプのシートを採用。

座席数は4クラス239席で、開放感のある客室に。ビジネスクラスはベッドの長さを約198センチに拡大し、プレエコは電動リクライニングシートを採用。

A350-1000のフェリーフライトのJL8102便がトゥールーズから羽田へ到着。JALは8機体制を目指し、3路線目の羽田-ロンドン線の投入も計画。

JAL A350-1000、5号機が羽田到着 4号機と並ぶ

 日本航空(JAL/JL、9201)の新長距離国際線機材エアバスA350-1000型機の5号機(登録記号JA05WJ)が8月11日、羽田空港へ到着した。ファーストクラスとビジネスクラスにJAL初の個室タイプのシートを採用した次世代の国際線フラッグシップで、お盆明けにも就航見通しの4号機(JA04WJ)と並んだ。今年度は発注した13機のうち、8機を受領する計画を進めている。

 A350-1000はJALの新たな国際線フラッグシップで、今年1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線、4月17日にダラス・フォートワース線に就航。ファーストクラスとビジネスクラスはJAL初の個室タイプのシートを採用した。

 座席数は4クラス239席で、ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)。ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。

 ビジネスクラスはベッドの長さを従来より約10センチ長い最大約198センチ(78インチ)、幅は最大約56センチ(22インチ)とし、足もとまで広いフルフラットベッドに仕上げた。プレエコはクラス初の電動リクライニングシートを採用し、後ろの席に背もたれが倒れない「フィックスド・バック構造」や4K対応の16インチモニター、フットレストなどが特徴となっている。

 エアバスの最終組立工場がある仏トゥールーズからのフェリーフライト(回航便)のJL8102便は、トゥールーズを現地時間8月10日午後4時1分に出発し、同19分に離陸。羽田のB滑走路(RWY22)へ11日午後0時3分に着陸して、格納庫前の214番スポットへ同13分に到着した。右隣のスポットには、今月1日に羽田へ到着し、19日にも就航を計画している4号機が駐機されていた。

 JALはA350-1000を置き換え対象の777-300ERと同じ13機導入する計画で、8月中に5機をそろえた後、今年度内に8機体制を目指す。3路線目の羽田-ロンドン線は年度内に投入を計画している。2路線目のダラス線への投入は、4月に隔日運航で始まったが、7月1日から8月18日までは777-300ERでの運航となっており、これまでの予定では19日から隔日で投入を再開し、29日からは毎日運航になる見通し。