米が中東に潜水艦配備、異例の公表 「イスラエル防衛にコミット」

AI要約

米国防総省はオースティン国防長官が誘導ミサイルを搭載できる原子力潜水艦ジョージアを中東派遣命令し、イランなどの報復攻撃に備えると発表した。

ジョージアは地中海に既に配置されていたが、潜水艦配備の公式発表は異例で、イスラエルとの協議により中東における米軍の戦力態勢強化が図られる。

米軍は既に海軍艦艇や戦闘機の追加派遣を発表、イスラエルの防衛に全面的な支援を行うことを明言している。

米が中東に潜水艦配備、異例の公表 「イスラエル防衛にコミット」

Idrees Ali Phil Stewart

[ワシントン 11日 ロイター] - 米国防総省は11日、オースティン国防長官が誘導ミサイルを搭載できる原子力潜水艦ジョージアの中東派遣を命じたと発表した。イスラム組織ハマスとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの幹部殺害を受け、イランなどによる報復攻撃に警戒感が高まっている。

SNS(交流サイト)への米軍の投稿によると、ジョージアは7月に既に地中海に配備されていたが、潜水艦配備を公に発表するのは異例。

国防総省はオースティン長官とイスラエルのガラント国防相の電話協議後に声明を発表。同長官が空母エーブラハム・リンカーンを中核とする打撃群の中東派遣を加速するよう命じたことも明らかにした。

また「オースティン長官はイスラエル防衛のためにあらゆる手段を講じるという米国のコミットメントを改めて表明し、地域の緊張激化を踏まえ、中東全域における米軍の戦力態勢と能力の強化に言及した」と述べた。

米軍はイスラエルの防衛強化に向け海軍艦艇や戦闘機を追加派遣すると既に発表している。