「パリ五輪閉幕」 外信「祭り復活」…マクロン大統領には「難題山積」

AI要約

フランスは政局混乱やテロ懸念の中で成功を収めたパリ五輪を開催し、世界的な祭りとして復活させた。臨時競技場の設置や予算浪費の回避など、組織委が素晴らしい業績を残した。

新型コロナウイルスパンデミックの影響も受けながら、パリ五輪は無事成功を収め、次回の2028ロサンゼルス大会に向けて期待が高まっている。しかし政治的圧力も強まっており、マクロン大統領の立場が揺らいでいる。

フランス国内ではパリ五輪の成功に対する期待と、政治の膠着状態との対比が続いており、マクロン大統領の支持率も上昇に留まっている。国際的な紛争も五輪中に継続しており、現実との対峙が待ち受けている。

「パリ五輪閉幕」 外信「祭り復活」…マクロン大統領には「難題山積」

オリンピック(五輪)開催国のフランスに対して外信は政局混乱やテロの懸念の中でも五輪を「地球村の祭り」として復活させたと好評した。

11日(現地時間)、ロイター通信は「すべての困難に対抗してパリ五輪は成功を収めた」と診断した。

通信は「フランス(五輪)組織委は不必要な予算浪費を避けて世界的ランドマークの間に設置した臨時競技場を前面に出すことによってパリを入場券があってもなくてもすべての人々が招待を受けた五輪野外舞台に脱皮させた」と評価した。

また、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)パンデミックで直前の大会が「無観客」で行われたため、国際オリンピック委員会(IOC)でも失敗が許されない今大会が成功を収め、次の五輪である2028ロサンゼルス(LA)大会に対する期待が最高潮まで高まるだろうと予想した。

米国日刊ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「フランスの野心が成功を収め、闇を追い払った」という記事で「フランスが新たな自信を持って大会を終えるだろう」と評した。

続いて、フランスでは先月突然早期総選挙を行ったうえにその後も新政府を構成できないまま政局混乱が続いたが「社会すべての部門からの寄与がなければ不可能な、驚くべき業績を残したという誇りは長く続くだろう」と展望した。

反面、日刊ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「フランスで国家元首ほど五輪閉幕を恐れる者はいないだろう」としながら、マクロン大統領を狙った政治的圧力が再び強まるものと予想した。

WSJは「彼(マクロン)は難しい議会の信任投票に耐えられるだけの新首相を選んで政府を構成するように即刻圧迫を受けることになるだろう」と付け加えた。

フランスの通信社AFP通信も「五輪の成功は多くのフランス人の期待を超えていたが、マクロン大統領は今後数週間以内に膠着した政治の現実に直面しなければならないだろう」としながら「五輪が人気のないマクロン大統領の残り3年の任期に新たな刺激を与えるかどうかは確実ではない」と指摘した。

英国日刊ガーディアンもパリ五輪は成功したがマクロンの支持率は先月初め25%から今月1日27%へ、2%ポイントの上昇にとどまったと指摘して「11日夜の閉幕式が終わればマクロンは国内政治の困難の中に再び陥ることになるだろう」と予想した。

フランス有力紙のルモンドは、16日間の五輪渦中にも世界各地では紛争が絶えなかったとしながら「ウクライナとガザで現在進行中の紛争は『五輪休戦』はもちろん一時的な中断さえもなかった」と指摘した。

同メディアは30カ月近くロシアの侵攻に対抗しているウクライナのゼレンスキー大統領は今回も五輪に出席できず、先月31日にはハマスの第一人者イスマイル・ハニヤ氏が暗殺されてイスラエル選手団の警護が強化されたと伝えた。