《ブラジル》五輪取材のブラジル人女性にセクハラ=「フランス人は本当におかしい」

AI要約

パリ五輪取材中のブラジル人女性らがフランス人男性からの頻繁な嫌がらせやセクハラに苦しんでいることが報じられた。

嫌がらせの具体例や被害を受けた女性たちの体験が述べられ、その深刻さが浮き彫りになっている。

フラヴィア・バンドーニさんやヴェロニカ・ダルカナルさんなど、被害を受けた女性たちが訴え、男女平等の重要性が再確認されている。

《ブラジル》五輪取材のブラジル人女性にセクハラ=「フランス人は本当におかしい」

 パリ五輪取材中のブラジル人女性らが頻繁に嫌がらせを受けており、仕事や滞在に大きな影響を受けている。特にフランス人男性からの嫌がらせが目立ち、地下鉄や公共の場でのセクハラまがいの行動に対して胸を痛めていると6日付テラサイトなどが報じた。

 コンテンツプロデューサーのフラヴィア・バンドーニさんはSNSで、パリ滞在中の自身の辛い経験を伝えた。他の国では同様の被害は受けなかったとし、「フランス人は本当におかしいというのが私の結論だ」と批判した。

 最も深刻な状況の一つとして、フラヴィアさんはパリ到着直後の地下鉄での出来事を挙げた。ある男性が彼女に近づいて外見を褒め始め、英語で「美しいね。君の彼氏になりたいな」と言ってきたという。再三にわたり「私には彼氏がいる」と説明したが、お構いなしの様子でしつこく言い寄られた。

 その際、車両内の誰もフラヴィアさんを助けず、彼女は非常に無力で見捨てられたと感じたという。「彼が去った後、私は思わず泣きだしてしまった。その時になってようやく、1人の女性が助けにきてくれました」と振り返った。

 他にも女友達とエッフェル塔で一緒にいた時に、男性グループから「もっと俺らの近くに寄れよ」と言われたり、別のケースではビデオ通話中の男性がフラヴィアさんに許可なくカメラを向け、通話相手の男性に向けて彼女の全身を映し続けるということもあった。

 さらに、レストランの前で店のメニューを見ていた時に、男性から「一緒に入店しよう」としつこく誘われたという。「私は彼を無視して歩き続けましたが、彼はしつこく『戻ってこいよ』と私に叫び続けました」と恐怖の瞬間を語った。

 フラヴィアさんはパリでの経験を楽しんでいる一方で、これらの嫌がらせは大きなマイナスだと強調した。「ネガティブな面もあると見せることは重要。あまり知られていませんが、ここでは本当に多くの嫌がらせがあるのです」

 ブラジル通信社(EBC)のリポーター、ヴェロニカ・ダルカナルさんもパリで嫌がらせを受けた1人だ。生放送中に3人の男性が彼女に近づき、1人が彼女の顔に無断でキスをし、別の一人も同様の行動を取ったという。

 ヴェロニカさんは「観客がリポーターと交流することは普通ですが、彼らは非常に無礼で限界を超えました」と述べ、男性たちの行動を非難した。

 彼女は目に見えて動揺しており、「何が起こったのか正確に説明できませんし、今後映像を見るつもりもありません」と発言。「特に今回のパリ五輪は124年ぶりに男女が平等に参加する大会であるのに、我々女性が男性のように自由に働けないのは悲しいことです」とし、五輪大会における男女平等の意義と重要性を強調した。

 この件に関して、大統領府社会通信局(Secom)は4日、「女性ジャーナリストがこのような暴力の犠牲になり続けることは容認できない」とし、ヴェロニカさんへの連帯を示す声明を発表した。