NZ期待インフレ率、3年ぶりの水準に低下=中銀四半期調査

AI要約

ニュージーランドの準備銀行が公表した調査によると、第3・四半期の期待インフレ率が過去3年間で最低水準になり、利下げの可能性が高まっている。

調査結果によると、2年後の期待インフレ率は前回よりも低下し、中銀の政策が物価に与える影響が注目されている。

ニュージーランド中銀はインフレ率が目標に戻るかどうか慎重に見守っており、政策金利は昨年以降据え置かれている。

NZ期待インフレ率、3年ぶりの水準に低下=中銀四半期調査

[シドニー 8日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)が8日公表した四半期調査によると、第3・四半期の期待インフレ率が3年ぶりの低水準となった。利下げ観測が高まりそうだ。

調査は企業経営者や専門家33人に実施。第3・四半期は、2年後の期待インフレ率が2.03%と第2・四半期の2.33%から低下した。2年間は中銀の政策が物価に波及する期間と見なされている。

1年後の期待インフレ率は平均2.40%で、前回の2.73%から低下した。

中銀はこれまでの利上げの影響が経済に波及し、インフレ率が目標(1─3%)に戻るのを見極めるため、昨年5月以降、政策金利を5.5%に据え置いている。