ギアボックス関連の事故、5年で60件 オスプレイ、APが文書入手

AI要約

米空軍のCV22オスプレイ墜落事故の原因とされたギアボックス内の故障は過去5年に60件報告されていた。

事故原因は、プロップローターのギアボックス内の歯車に亀裂が入り、駆動システムが働かなくなったことが説明された。

過去にプロップローターのギアボックス内で亀裂が入る事例が7件報告されていた。

ギアボックス関連の事故、5年で60件 オスプレイ、APが文書入手

 昨年11月に米空軍の輸送機CV22オスプレイが鹿児島県・屋久島沖で墜落して搭乗員8人が死亡した事故で、原因とされたギアボックス内の故障が、過去5年に60件報告されていた。AP通信が情報公開で入手した文書を元に報じた。

 米空軍特殊作戦司令部は1日(日本時間2日)、航空機事故調査委員会の報告書を公表。事故原因について、プロペラとローターを兼ねる「プロップローター」のギアボックス内で歯車に亀裂が入る故障が発生し、駆動システムが働かなくなった結果、機体が平衡を失って回復不能の状態に陥った、などと説明した。同司令部のコンリー司令官は「まれな事故だった」として、同様の事故が起きる可能性は低いとの認識を示していた。

 しかし、AP通信が入手した文書によると、プロップローターのギアボックス内の部品に亀裂が入る事例は以前にも7件あった。