ウクライナで略奪、チェコ人義勇兵に禁錮7年

AI要約

チェコの裁判所は、ウクライナ側に立って戦ったチェコ人義勇兵が略奪の罪で禁錮7年の判決を受けた。

被告はウクライナに渡り訓練を受け、ウクライナ軍に加わった後、荒廃した都市で略奪を行った。

被告はSNSに略奪の様子を撮影・投稿した後、逮捕されチェコに引き渡された。

ウクライナで略奪、チェコ人義勇兵に禁錮7年

【AFP=時事】チェコの首都プラハの裁判所は6日、ウクライナ側に立ってロシアと戦ったチェコ人義勇兵フィリップ・シマン(Filip Siman)被告(27)に対し、略奪の罪で禁錮7年を言い渡したと明らかにした。

 チェコメディアによると、シマン被告は2022年3月にウクライナに渡り、訓練を受けた後にウクライナ軍に加わった。ブチャ(Bucha)やイルピン(Irpin)などの都市で荒廃した都市で、兵士の遺体や民間人から物を盗んだ。

 裁判所の広報担当者はAFPに対し、「被告は軍事作戦が行われていた領域で略奪を行った罪で有罪判決を受け、禁錮7年を言い渡された」と説明した。

 チェコのラジオ局によると、シマン被告は自身が貴重品や現金、電子機器、武器を盗む様子を撮影。この動画が有罪の決め手となった。

 シマン被告は動画をSNSに投稿した後、2022年4月にウクライナ軍に拘束され、チェコに引き渡された。

 シマン被告は、本来必要なチェコ大統領の許可を得ることなくウクライナ軍に加わった。このため無許可で外国軍に入隊した罪にも問われていたが、こちらについては無罪となった。【翻訳編集】 AFPBB News