火星探査機の世界大会の成果報告 KARURA参加の信大生 長野県松本市

AI要約

信州大学の学生3人が日米の宇宙開発チーム「KARURAプロジェクト」に参加し、米国の火星探査機の世界大会で26位に入賞したことが報告された。

大会で使用された火星探査機はアーム付きの4輪探査機で、トラブルに備えてシンプルな設計と冗長性を重視した。

成果報告会には小中学生も参加し、宇宙への夢を膨らませる様子が見られた。

火星探査機の世界大会の成果報告 KARURA参加の信大生 長野県松本市

 日米の学生による宇宙開発チーム「KARURAプロジェクト」に参加する信州大学(本部・松本市)の学生3人が4日、長野県松本市大手3のコワーキングスペース・サザンガクで、米国で開かれた学生による火星探査機の世界大会「URC」の成果報告会を開いた。初参加ながら38チーム中26位と手応えをつかみ、「まだまだ上位を狙えると感じた」と今後を見据えた。耳を傾けた小中学生ら12人は宇宙への夢を膨らませていた。

 大会は5月から6月にかけて開かれ、全世界から38チームが参加し、開発した火星探査機の性能を競った。KARURAはアームが付いた1・2メートル四方の4輪探査機で大会に初参加した。チームの共同設立者で信州大学工学部4年の瀬戸晴登さん(23)は「トラブルに対応するにはシンプルな設計と冗長性の確保が必要だった」と振り返った。

 来場した子供たちは興味津々で、中学校3年生は「大学に入ったらチームに参加して探査機を作る技術や人間力を学びたい」と話していた。