インドの議会が原爆犠牲者を追悼 「大量破壊兵器のない世界を」

AI要約

広島への原爆投下から79年となった6日、インド下院議会で議員が黙禱を捧げ、日本大使館の大使や駐在員も見守った。

インドの議会は友好を深めるために年に一度、広島や長崎に原爆が投下された時期に黙禱を行っている。

ビルラ下院議長は広島・長崎での原爆投下を追悼し、核兵器のない世界を願う祈りを捧げるよう他の議員に呼びかけた。

インドの議会が原爆犠牲者を追悼 「大量破壊兵器のない世界を」

 広島への原爆投下から79年となった6日、犠牲者を追悼するため、インド下院議会で議員が黙禱(もくとう)を捧げた。現地の日本大使館の大使や駐在員ら約20人も見守った。

 インドの議会は、日本との友好などを深めようと、1985年から毎年のように、広島や長崎に原爆が投下された時期に黙禱してきたという。

 この日は、ビルラ下院議長が「1945年8月6日と9日、広島と長崎に原子爆弾が投下され、多くの人々が命を落とし、負傷し、障害を負った」と説明。「大量破壊兵器のない世界にするという、我々の誓いを改めて表明する機会になる」とも述べ、祈りを捧げるよう他の議員に呼びかけた。

 パキスタンや中国と国境を巡る対立が続くインドは、1974年と98年に核実験を実施。現在も核兵器を保有している。(ニューデリー=石原孝)